【正面攻撃部隊】参加者

最前列のブロントヴァイレスに集中攻撃をかける

ボスらしき大型個体を狙う

正面ではなく第二波を迎撃する

【正面攻撃部隊】MVP

探究者:ファルシオン
 武器:片手剣 & 片手盾
 行動:ボスらしき大型個体を狙う
 詳細:グレーターの目を狙って攻撃する。
ファルシオンは、正面攻撃部隊に所属し、特にグレイタードラゴン攻撃に際して抜群の功績をあげました。

【正面攻撃部隊】リザルトノベル

●そして火ぶたが……

 昼だというのに空は見えない、空くことなき蒼天。いつもは嫌というほどに見慣れているそれだが、たった数時間みられないだけでこんなに恋しくなるものだとは。
 そんな漆黒の空を、霧を晴らすべく、剣を取ったもの達がいた。例えば『アルヴィン・メイス』
 彼はその肩に大剣を担ぎ。小型戦闘空艇のエンジンを吹かせる。
 エスバイロはまるで生まれた時から乗っていたかのように手になじむ。
 当然だろう。彼につき従う『ステラ』が制御しているのだ、万が一にも操作ミスはありえない。
「いきましょう皆さん、戦いの時です」
 アルヴィンが刃を突き上げると志同じくする小隊【側竜右】の『タツロウ・I・ヒヤナギ』と共に、前に出た。
 同時にレーヴァテイン防衛軍が一斉に列を上げる。横並び一線の陣形を組んで、大群で敵を押しつぶそうとブロントヴァイレスに向かった。
 それを先導するタツヒロは耳元で暴力的に唸る風音を聞いた。その不快さに目を細めタツヒロは前へ前へと進む。
 龍の咆哮が轟いた、ブロントヴァイレス。その右翼側を抑えるのが【側竜右】の役目である。
「ステファニー!!」
 鋭くタツヒロが命じると補助プログラムが作動。世界にアクセスし、空間を割ってエネルギーの塊が発射される。
 ファーストコンタクトである。
 その混乱に乗じてアルヴィンは刃を振り上げた、エスバイロを器用に足だけで操作して、そしてその刃をブロントヴァイレスに叩きつける。
 対して『エルナ・カーライアム』はタツヒロとは別方向へ走る。狙うは左翼に展開されているブロントヴァイレス数匹。
「おぉ……でっけぇなぁ……」
 そうつぶやく『ユウ・ビアッシュ』の声にエルナは答える。
「私の細腕ではデカブツ相手に傷をつけることは叶わんだろうが、速さで撹乱することぐらいはできるだろう」
 そこを頼む、そう暗にかわされた言葉の緊張感に『ロベリア』は息を飲む。
「デュランタ……今だけ力を貸して!」
 そして戦場は混戦の様相を強める。
 お互いがお互いの勢力を食らいつくし、滅ぼし合おうとする中。やはり開幕直後から不利が見え始める。
 轟く雷鳴。それがレーヴァテイン防衛軍の軍勢だけでなく、後方に控えていた艦隊に衝突し、脅かす。
 早く戦いを終わらせなければ……そのためには敵の頭を押さえるしかない。
 そう『グレーターヴァイレス』を狙う一団はエスバイロのギアを上げた。
「世界の危機ですか」
『水月』はアクセルから手を話ブレーキを踏む、横滑りに姿勢を低く。ヴァイレスの翼の間を潜り抜け、直後急加速して上空に流れる。
 その結果ヴァイレスの雷撃は水月のエスバイロをかすめるだけにとどめ、速度も維持できている。
「こう言った事態にこそ日々の鍛錬は発揮されるというもの。他に遅れを取らぬよう、全力でこの危機を脱します! 」
 ヴァイレスの一段を抜けると、見えたのは一際大きい龍、あれがグレーターヴァイレス。そう思うと水月の肌を鳥肌が走った。だが。
「私には怖いものは無いの」
『エスカレイド』は恐れを見せることなく『エクレア』に命じさらに加速した。
 その手に短刀を構え。そしてその喉笛をかみ切る一瞬を夢見て走る。
「成り行きでここまできたけど、勝てそうにないなこれ。」
 だがそんなエスカレイドの耳に『新田 貴幸』の弱音が耳に入った。
「何を言うの? 勝負はまだ決まってないわ」
 そんなエスカレイドを一瞥して貴幸は敵を再び見据える。
「事実だろ? こればかりは本当に仕方ない。…仕方ないから、最後の攻撃位はやってやるさ」
 その覚悟に頷いたエスカレイドは告げる。
「必ず弱点を見つけ出して見つけ出して見せるわね。」

●中央戦場

 時を同じくして戦場中央。
 もっとも戦力が集中する重要な戦域。個の中央を突っ切るのが、リンのエスバイロである。
「リンとかいう嬢ちゃん、髭付きの口に飛び込む気か」
『スターリー』は驚きの声を上げる。その表情は少し楽しそうである。
「賭けに乗った!」
 直後はなたれたフラグメントの塊は、龍の顔面に激突。爆発を引き起こし視界を封じた。
 その混乱に乗じて続々と仲間たちが接近する。
「リンあんまり前に出たら危ないよ! 食べられちゃうよ」
 そう『メイディーンソルーベ・ライムゼルカーナー』がリンの背後についた。彼女を守るつもりなのだ。
「メイディーンじゃないんだから、そんなに」
『漣』がそう突っ込みを入れる。だがリンの表情は硬いままだ。
「私が突破口を開く、だから……」
 その時である。急速に下から浮上する影があった。霧に紛れて接近したブロントヴァイレス、さらには上空から爪を伸ばす、小型のブロントヴァイレスの姿である。
 その咢が二人を捉えようとした瞬間。
「おいおい早まっちゃいけねぇぜ!?」
 直後『ミハイル』が躍り出た。小型のブロントヴァイレスへ盾を当て、その首筋に刃を突き立てる。
「おい! あんた死ぬ気かよ」
 対して下からの奇襲には『ウェイ・ゴーイング』が盾を構え突撃した。
 その勢いで狙いをそらされたブロントヴァイレスのアギトは空を噛み。三人は一緒になって空を飛ぶ。
「おいらには、まだその決断には早い気がするけどな」
 直後はなたれた雷撃のブレス。それを避けるために三人は散開する。
 その時である。ウェイは叫んだ。
「おい! あれ!」
 ブロントヴァイレスのあまりに強力なブレス、射程範囲共に優秀な技だが、それは乱戦になるとあだとなる。
 雷撃のブレスを受けてブロントヴァイレス一体が高度を落とした。
 これならいけるかもしれない、そんな期待が全員の胸にわき上がる。
 だが。
「危ない!」
 誰かが叫んだ。その意図するところは全員に伝わり、皆ビアードを観た。
 その口から放たれた特大の雷撃。
 それは戦列を切り裂き、レーヴァテイン防衛軍のエスバイロ達を巻き上げ、そして戦艦の横腹に穴をあけた。
 船が軋む音、それが長く空に響き。直後爆発。
 オレンジ色の光と熱波が周囲の霧を吹き飛ばす。
  幸い小隊【髭竜】に被害は出なかったのだが。それでも貴重な戦艦が一隻堕ちたショックは大きかった。
「私がやらないと! あああああ!」
 その光景に血の気を失ったリンは、半ば半狂乱となってビアードへ突撃する。
「くそ!」 
 そう悪態をついて後を追ったのは『スカイ・ハゼント』だが、スカイのエスバイロは攻撃がかすり思うように速度が出ない。
 火花を発するエスバイロを操作して、迫りくるブロントヴァイレスに一撃加えて。さらに加速、でもリンには……追いつけない。
「リア、頼んだぞ」
 その時である。そう重たく告げるのは『ジルアスタ』
「ジル様! 私頑張る。終わったら褒めてくれる?」
 そう『リアレット』が答えるのと同時に周囲に散布されたのはナノマシン。
「助かった!」
 そう告げてスカイはリンの後を追う。それに合わせてスカイを支援しようとビアードへ攻撃を加える仲間たち。
『森』がその刃を翼に突き立てて『クラウド』は両手剣で背後から切りかかった。
『らら汰』は牽制射撃を……しかし。
 だが、その総攻撃をものともせずに。ビアードはその口を開く、雷撃の構えだ。咄嗟にリンはハンドルを切った。
「金のためにリンには死んでもらう」
『エーインスラ・ヴェントリアム』は告げる。
 その視線の先のリンは雷撃をよけきれない。エスバイロに直撃、空中に放り出されるリン。ビアードの視線はリンを確実にとらえている。
 そして今度は、雷撃を吐くわけでもなく、ビアードは口を開いた。
 食われる。そう思った瞬間。
 リンの体が強く引かれる。
 そしてその手に握らされたのはエスバイロの操縦桿だろう。
 驚きで目を見開くリン。その視線の先には
『ニーア』がいた。
「楽しそう……」
 そううっとり囁くニーア。
「まって! あなたが行くなんて……そんな!!」
 手を伸ばすリン。その目の前で、ビアードのアギトが下りた。
「あああああああ!!」
 少女の絶叫がこだまする。
 
 ついに、仲間の中に脱落者がでたのだ。

●グレイタードラゴン

『スネグーラチカ スリヨーズ』はグレイターヴァイレスの上空を旋回しながらその光景を見つめていた。
 ビアードに撃墜されるエスバイロ。そして女性の悲鳴。
 直後轟く雷鳴、爆発。上がる悲鳴。
 戦場はもはや戦場の形をとどめていない、自軍の兵たちはどれだけやられたのだろうか。
 とりあえず顔を見知った仲間たちに被害は出ていない、はずだ。そうスネグーラチカは焦る気持ちをなだめる。
「怖い……」
 その悲鳴に『マジュ』は怯えた声をだす、きっと姿を見れば気の毒になるほどに怯えているのだろう。優しい子なのだマジュは。
 スネグーラチカは今すぐに慰めてやりたい衝動にかられたが、場所が場所だ、そうもいかない。
 そうスネグーラチカはさらに杖を振るう。
 対グレーター班はどれくらいこうしていただろうか。すでにうんざりするほど長い時間が立っている気がするが、一向に弱点に関する連絡はない。
 そんな劣勢の状況の中、グレーターが更なるブレスを吐こうと身構えた。
 その隙を逃す手はない『日高 陽一』は動く。
 その片手剣で顔面を切り裂きかく乱を行う。
 さらに追撃を仕掛けるのは『ファルシオン』
 小隊【王竜の目】のメンバーは示し合せたように散開して同時攻撃を仕掛けた。
 その中でもファルシオンは盾役『朔代胡の枝』の攻撃を盾で弾き。反撃の刃でグレイターの鱗を削ぐ。
「今だ!」
 その合図に『刀神 カタナ』が動いた。『刀神 サヤ』の機体制御補助、攻撃誘導を受け。高速度で動きながらも的確にグレーターの眼前へ躍り出る。
 その刃に危機感を覚えたグレイター、翼を唸らせ、回避を試みるがそれを『雷牙』は予測していた。
「片目だけでもダメージを!」
 そしてその刃を目に向けて突き出した。
 飛び散る鮮血、油断していたグレイターの深くである。
 その口から放たれる予定だった雷撃は制御を失い、当たりのブロントヴァイレスを焼く。
 直後悲鳴のように唸るグレイター、明らかな怒りが滲むその咆哮に臆することなく突っ込んだのが『ティラエル・レクス・フェルファヴニル』
「てめェは沈め!」
 その口前に躍り出て、ありったけの弾丸をプレゼントする。
「艦でも届かなかった場所に攻撃じゃ! ニュクス、ミサイル攻撃中の操縦頼む!」
「承知いたしましたわ」
 そう『アンナ・エンヘドゥ』の言葉に『ニュクス』が答えた。
 それに合わせ『カタン・アップフィールド』が杖を振るう。
「私の魔法、お見せしますわ!」
「全て消えた。だから、全て消し去る」
 その凶悪な魔力を『ネージュ・アリステイル』もいかんなく振るう。
 真っ向からの顔面集中砲火についにグレーターヴァイレスの体が傾いだ。
 その瞳は白目をむき、焼け焦げた鱗がばらばらと剥がれ落ちていく。
 やった、一番の強敵を覗いた。
 疲労困憊の戦士たちは一様にため息をついた。
 その時である。死の間際。最後の一撃とばかりに特大の雷撃を。
 放ったのである。
 その雷撃は仲間であるブロントヴァイレスさえ打ち据えながら、防衛軍の船が密集している一帯に突き刺さった。
 直後、上がる火の手。
 一行は唖然と、両者を見比べる。
 グレーターヴァイレスはまだこれだけの力を内に秘めていたのだ。
 最大最強の一撃。グレーターヴァイレスは間違いなく敵軍のクイーンだっただろう。
 だが、こちら側のクイーンと交換では、わりにあわない。
 それどころか。駒の自力で勝っているヴァイレス軍にとって、これは有利な結果となるだろう。

●救出

 リンは茫然とビアードを見つめている、あの悪しき龍はアギトを上下に動かし咀嚼行動を続けている、戦場の真ん中でのんきに、ニーアを貪っているのだ。
「私のせいで、彼女が」
 そんな、リンの口をついて出た絶望にニーアのアニマである『コロナ』が言葉を返す。
「大丈夫であります。この程度で死ぬような人ではありません」
 エスバイロから響く電子音、だがそれはまだニーアが生きていることを示していた。
「大丈夫」
 そう告げるコロナ、そしてリンの隣を駆け抜ける『シン』
「いっけ!」
 直後はなたれたのはシンの右手に装備されていた巨大な拳。
 それがビアードの口に激突すると歯を何本か砕いて口の中へ。
「もどれ!」
 そうシンが命じると腕はジェットを逆噴射させシンの元へ舞い戻る。
 その手の中にはニーアが収まっていた。
「よかった!!」
 リンはコロナに操縦してもらい、ニーアに駆け寄る。彼女は息をしていた。その手に武器はない、おそらく胃袋の奥に突き刺さっていることだろう。
 安堵の息を漏らすリン。その直後。
「さっさとくだばれ、化物が!!」
 別働隊が一斉に攻撃を仕掛けた。先陣を切るのは『ザジ・クロード』
 後続で続くのは『プロシュート』さらに『キミシア』
「風を読んで、フリーオウ」
 風を縫って進み、ビアードに一撃を加えた。
 反撃とばかりに再度ビアードは雷撃を放とうと口を開く。威嚇の声。
 だがその口に『フィール・ジュノ』が魔術をぶつける。それに『波乗り』も続いた。
 爆炎がビアードの顔面を覆い、それが晴れるころにはビアードの意識はもうろうとしていた。

●絶望

「代わりにこれでも食っているがいい!!」
 そう自身のエスバイロから飛び降りて『ボード』のエスバイロに飛び乗る『ホット激太郎』彼が本来乗っていたエスバイロは加速力そのままに大口を開けたビアードに激突。爆炎を上げていた。
「我輩のマシンは旨かろう! がはは」
 そして集中砲火のかいもあってビアードの体も浮力を失い、ゆっくりと、ゆっくりと奈落めがけて沈みゆく。
 勝ったのだ。二十人がかりで龍を一匹狩った。
 そしておそらく、これ以上の力を持つ個体はいないだろう。
 であれば戦いに希望が持てる。一度補給に戻って左右に展開するブロントヴァイレスを叩けば。
 そんな時だった。一機のエスバイロが戦場の真ん中を駆ける。伝令員だった。
 彼が口にしたのは旗艦の撃沈報告だった。
 同時に兵力の四割が減らされたということも知る。
 兵力の四割、それは戦える兵士のほぼすべてを意味する。
 事実上の壊滅。事実上の敗北である。
 だが、敵はまだ十五体も残っている。
 次いで『森塚ころな』が告げた。第二派の襲来を。
 ころなは、ブロントヴァイレスの群をこれ以上進ませないように魔法で牽制。
『simple』『サラザール・ノイン』もそれに続く。
 しかし三人という少ない戦力では減速させることが精いっぱい。
「この程度で引きませんよ」
『羽奈瀬 リン』は360度の視界を索敵。敵への攻撃が途切れないように戦場をコントロールしていた。
 だがそんな彼に雷撃が命中する。
「魔法少女ロイド――遅参にて失礼」
そう躍り出たのは『ロイド・ケニングス』だが、ロイドは目の当たりにすることになる。
「行くぞ妖精!」 
 攻撃しても止まらぬ魔の軍勢を。そしてそんな軍勢に身をさらすリンの姿を。
「もうだめだ」
「待つんだ! リン」
 そうロイドが手を伸ばすと、少女は絶望に染まった瞳で振り返る。
 何もかも諦めさった彼女に伸ばされた醜い腕。
 その鱗は鋭くとがり、少女の柔肌に触れるだけで切り裂いた。
 血に染まるリン・ワーズワース。しかし彼女は悲鳴ひとつ上げない。
 みしみしと音を立てて軋む体。
 バキリと鈍い音をたて、逆流した血液が眼圧を高めた。
 かつて未来を見据えていた少女の瞳は血に染まり。
 そして。
「さようなら」
 そう口にした少女は黒の龍の口の中に消える。
 ぐちゃりと鈍い音がして。水風船を割るように周囲に血が飛び散った。
 それとほぼ同時期だろうか。闇が濃くなった気がした。
 世界を覆うアビスが、暗く視界も閉ざしてしまう。
 絶望に沈む一行。
 こうしてあなた達の健闘むなしく。
 ものがたりは……
 おわりをつげてしまった。

(執筆:鳴海 GM)
正面攻撃部隊
押し寄せるブロントヴァイレスから都市を守れ!
側面攻撃部隊
決死の妨害工作! 敵を引っ掻き回せ!
アビスメシア対策部隊
都市機能を守れ!
救護部隊
市民を守れ!

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