プロローグ

まずは、この世界について語りましょう。

最早知る者はいないほどの遥か昔に地上は崩壊し、人類の生存可能な環境は一切存在していません。

―――しかし、人類はその生活圏を「空」へ移し、
大空に浮かぶ巨大な「飛空艇」の上に「空挺都市」を築き、文明を形成しています。

人類は飛空艇で生まれ育ち、技術を学んで飛空艇を支える一員となるか、
安寧の地を探す「探究者《ラストエイジ》」となり、遥かなる天空を駆ける。

千年以上、世界はこのような在り方をしています。


あなたは、今なお続く世界の浸食に怯える人々に希望を与える存在として
この世界に降り立つことになるでしょう。

探求者《ラストエイジ》

最終世代

小型飛空艇を駆り、安寧の地を探し求めて飛び回る探索者たちを指して
いつからか人々がつけた呼び名です。
果ての無い空をただよう、この終わり無き、さまよえる生き方を終わらせる
という願いが込められています。

本来の意味合いは、聖書にある「メシアが率いてユートピアに達する最後の人類世代」の事を言います。
また、国際アビス対策機構「デレルバレル」が設立されたとき、
その執行要員の名称として正式に探究者《ラストエイジ》の名が付けられました。

ラストエイジの究極の使命は、アビスとこの世界の謎を解き明かし、人類の未来を切り開くことです。
また、デレルバレルにはアビス関連の事件の調査と解決が任されているため、
日ごろからアビスに関わる事件を解決し、市民と世界を守ることも大切な使命です。
ラストエイジは、カデナに加盟している旅団国家においてデレルバレルの権限により
アビス関連の事件のエキスパートとして調査権を持ち活動しています。

ラストエイジ憲章

探求者達は空艇都市世界の中で世界を救うために立ち上がった高潔な人々として信頼を集めています。
その身分証は、国家の外交官と同等の信用を持ち、世界中のほとんどの場所での活動を保障されています。
もちろん、その信頼を裏切るような行為を行えば厳しく罰せられ権限は剥奪されます。

発足以来、探求者達は子供たちの憧れの的であり今も大人気です。

アニマ

アニマの正体は過去の失われた文明が生み出した人工生命体と言われています。
各地の研究所で研究は進められているものの、謎ばかりではっきりとしたことはほとんどわかっていません。
アニマはこの世界の多くの人々にとって身近で親しみやすい存在です。
仕事に娯楽に日常の些細な出来事にもいつも主人に付き従い、サポートしてくれます。
親しみやすい女性の姿をしており、アニマのいない生活は想像すら難しいでしょう。
いつものアニマは、直接何かをやっているようには見えませんが、自動ドアが反応するのも、
自動調理器が貴方の好みを覚えているのも、アニマの制御があっての事なのです。

アニマリベラー

アニマの実質的な本体です。
製造元の会社は複数ありますが、基本的な形状や大きさははみな同じで、
1mm程度の小さなカプセル状の物体です。
市民として登録される際に行われるイニシエーションで体内に最初の一人目がインプラントされます。
なお、2人目以降のアニマの搭載はメーカーの店舗かお役所など、
シティではどこでも可能で、痛みもなく数秒で終わります。

リベレーター

一般的に飛空艇と呼ばれているものの総称です。
巨大飛空艇都市から、ユピーター(小型のスクーター型飛空艇)に
至るまで大小問わずリベレーターと呼ばれています。
空中ブイ(空港の近くなどで空路を示すために浮いている明滅灯を付けた浮き)
などは推進力を持っていないのでリベレーターとは呼びません。

空艇システム

空艇は、船体に浮遊ユニットと推進ユニットを搭載し、
操舵装置を組み込んだ乗り物の総称です。
大きい者では、都市を上にのせて飛行する超大型空艇都市から、
個人の小型空艇まで様々なサイズがあります。
しかし、基本的な構造はどれも同じです。 

小型戦闘空艇「エスバイロ」

小型の移動ユニット「ユピーター(空中スクーター)」から
発展した戦闘用小型空艇です。
当初は速度も遅く、戦場への移動手段としての要素が強かったですが、
次第に高速で頑丈な戦闘艇と発展しました。
現在の空戦では、重要な決戦要素と考えられています。

アビス

かつて、この世界にも大地と呼ばれる場所がありました。
そこには文明が、人々の暮らしがありました。
空間が崩壊し何もなくなってしまった場所をアビス「完全なる漆黒」と言います。
「アビス」が始まったのはいつなのか、今となってはハッキリとした記録は残されていません。
突然始まった世界の崩壊は、すべての大地を砕き飲み込んでしまいました。
人々は地を逃れ、大地だったものの破片(浮島)が浮遊する空の旅人となってしまったのです。
貪欲なるアビスはさらに空間を飲み込み続け、現在も浸食を続けています。
人々はとどまる事すら許されないのです。

目の前にある脅威「ヴァイレス」

現在世界は様々な脅威に直面しています。
経済、社会の混乱、人口増加、エネルギー不足……。
しかし、かつて大地と呼ばれていたものが消失して以来、
もっとも忌み嫌われ恐怖の対象となってきたのは「ヴァイレス」という存在です。
エネルギー不足から、旅団国家どうしが資源を奪い合う戦争の最中ですら、
「ヴァイレス」の視線を気にしないものはいませんでした。
悪魔の所業か、神による罰なのかその正体を知る者はいません。

ただただ、それは突然訪れてすべてを破壊しつくすのです。

語源として最も有力な説は、その特徴から「ウイルス」という単語が変質し
「ヴァイレス」と現在では呼称されています。

通貨

世界共通通貨として「クレジット(Cr)」が使われています。
ファヴニルの政府直轄の「世界銀行(自称)」が、通貨の価値を保証しており、世界中に流通しています。
一応、紙幣と貨幣も製造されていますが、流通量は極めて少なく一部マニアのコレクションになるレベルです。
一般的な利用方法は、買い物時にアニマが最寄りの地方銀行を通して、電子通貨としてネット上で決済しています。
なので、普通買い物時に現金を持ち歩くことはありませんし、細かい金額についてもアニマ任せで深く考えずに買い物します。
アニマ性格にもよりますが、大抵残金が少なくなったり、月の使用量が多くなったりすれば教えてくれます。
もちろん、ズボラな性格のアニマもいますので、気が付けば残り残金が少なくなってしまう事も無いとは言えません。


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