目の前にある脅威「ヴァイレス」

現在世界は様々な脅威に直面しています。
経済、社会の混乱、人口増加、エネルギー不足……。
しかし、かつて大地と呼ばれていたものが消失して以来、もっとも忌み嫌われ恐怖の対象となってきたのは「ヴァイレス」という存在です。
エネルギー不足から、旅団国家どうしが資源を奪い合う戦争の最中ですら、「ヴァイレス」の視線を気にしないものはいませんでした。
悪魔の所業か、神による罰なのかその正体を知る者はいません。

ただただ、それは突然訪れてすべてを破壊しつくすのです。

語源として最も有力な説は、その特徴から「ウイルス」という単語が変質し「ヴァイレス」と現在では呼称されています。

医療旅団「メディキーナ」の悲劇

歴史書を紐解けば、「ヴァイレス」による悲劇はその数に驚く限りですが、近年まじかに起きた惨劇と言えば医療旅団メディキーナでの事件でしょう。
事件が起きたのは5年前、医療旅団メディキーナは、高い医療技術をもち沢山の研究機関をもつ中堅規模の旅団国家でした。 
研究所の密集した地域に、その全長100mを超えるヴァイレスが出現したのは突然の出来事でした。
やせ細った人のような歪な黒い影……。
旅団防衛隊がすぐさま出動し、防衛にあたりましたが効果は薄く、ほどなく市街地は壊滅状態になります。
その後、船体内部に入り込んだヴァイレスは、駆動部まで侵食します。
直後、医療旅団メディキーナは50万人の市民とともに一瞬にして爆散、たまたま近くを航行していた軍事旅団レーヴァテインの援軍が駆け付けた時には跡形もありませんでした。
一説によればメディキーナではアビスに感染してしまった人間の治療法を研究していたとか「ヴァイレス」の欠片なるものを入手し研究していたといわれていますがメディキーナが崩壊してしまった今となってはその真実は闇の中です。

黒いヒトガタ

靄の多い朝方や燃えるような夕焼けの時間。
大きさは数メートルから数十メートルの大きさをしたぼんやりと虚ろで、歪な黒い人のような影を見ることがあります。
見ただけで不幸になると言われており、ゆっくりと泳ぐように浮遊する姿はぞっとするものがあります。
この影は、強い日光や暗闇があたりを包むと消えてしまいますが、消える前に島や飛空艇に接触してしまうと厄介なことになります。
物質に触れた影は物を取り込み実態を得ます。
もうそうなってしまったら、日光も闇もヒトガタを消し去ることはできません。
そして、ヒトガタは島や飛空艇を侵食しつつ質量をまし、破壊を開始しいます。

この黒いヒトガタも「ヴァイレス」の一種と考えられています。
黒いヒトガタの接近に気づかず、接触を許し飲み込まれてしまう中型飛空艇や島の話は後を絶ちません。

実態を持ってからは、通常の攻撃が効きますが、影だけの時は発見し回避するしか方法はありません。

オーピム

空間の狭間に住むという謎の生物、「ヴァイレス」の一種と考えられています。
数センチから数メートルの大きさで、普段は半透明で実態がありません。
形状は菌類に似ており顕微鏡の中の雑菌が巨大化したように見えます。
空中を浮遊するもの、地面や壁に粘菌のように付着するもの群体を形成するものなど様々な生態を持ちます。
普段は目撃することも少なく、無害なのですが、近くに(数キロ内)黒いヒトガタがいたり、黒い靄の中だったりすると実体化しなんでも食い荒らす凶悪な存在に変わります。
実体化したすべてのオーピムは、物質を溶解し取り込む能力を持ちますが、中にはそれ以外の攻撃方法を持つものも存在します。

黒い靄

黒くかすんだぼんやりとした靄(もや)のような現象が時折観測されます。
これは「黒い靄」「黒い霧」と呼ばれる現象で、飛空艇や島などにまとわりつくように発生します。
移動速度はさほど早くないので、飛空艇なら逃げられますが、ひとたび捕まってしまうととても厄介なことになります。
靄はエネルギーを食べます、またゆっくりではありますが、物質をエネルギーに変換して吸収します。
捕まった飛空艇は、最初にエネルギーを抜かれ動けなくなり、そのあとゆっくりと溶かされて消滅します。
また、靄の中はオーピムが活発化するため、靄に溶かされる前に大抵はオーピムによって分解されてしまいます。


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